密封遮蔽窟
味の無い仁丹にお呪いを込めた君が
虚ろな心で鮪を捌くとは何たる醜態
小鳥は踊ってる疲労が。
囮は劣ってる愚弄が。
事切れもせずに酸素を奪うのだろうか
「
沢山ノ酢酸
」
首も無い貧乏でお遍路を殴打した筈が
奇怪な異界に誘拐されるとは何とも秀才
誇りは聳えてる羨望と。
埃は寂れてる健忘と。
指切りもせずに平素を失う全貌か
「
策略ハ爆薬
」
愛妻は紫陽花の噴水を粉砕したが
零歳は霊柩車を冷静に構成したが
「
抵抗ニ閉口
」
筆跡は紡いでる人格を。
鬱積は背いてる人骨を。