一日中暑くせみの声がさわがしく聞こえる昼下がり
風鈴の音が涼しく響くひととき
とつぜん
真紅の傘を頭に付けて
高速で走り去る海パンのじいさん自転車が周囲の音を消し去ってしまった
何故だろうか?
それは私にも解らない
真に知りたい人はその行動を行うと良い
するとおのずからわかるであろう
だがこんな事をするやつはまずいない
真の夏を感ずるなら花火である
あれは見る物ではない
自分が花火となって天に光るのである