辣韮物語

昔昔、ある所に井手らっきよが居ました。
その井手らっきよはとってもお喋りで、みんなから煙たがられていました。
ある日井手らっきよは、いじわるなお婆さんに噛みつかれていました。傘が濡れるからです。
井手らっきよは途方に暮れ、自慢の地肌をお婆さんにくれてやりました。
しかしお婆さんは誰よりもいじわるだったので、せっかくの地肌を川に捨ててしまいました。環境破壊もいいところです。
地肌は川を下り、谷を走り、野を飛び越え、畑を潤し、蒸散して水蒸気になりました。
やがて空は分厚い雨雲で覆い尽くされ、土砂降りになりました。
井手らっきよの地肌を取り込んだ雨水が大地に染み渡り、とうとう地球自体が井手らっきよの頭部になりました。
さぁ大変です。
井手らっきよの頭はワックスをかけたばかりの廊下よりも遙かにすべすべしています。
ですから、地球上の全ての生き物は足を滑らせ、大怪我をしてしまうのです。
そしてその傷口から小さな井手らっきよが入り込み、同化します。
するとどうでしょう、うふぶふ……………この星は我々井手らっきよであり、井手らっきょだ!
イーヒヒヒヒヒみんなみんな井手らっきよ!らっきよはむいてもむいてもらっきよさ~だからどんなに地面を掘り返しても我々しか出て来ないぞ!!ええ加減堪忍しろや^^

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