視界の端を黒いものがちらつくので目が憑かれたのかと思って横を見たら焦げ茶色の蛾が入って来てた
「おお、蛾だ」って思いながら普通に掃除機で吸ったけどこれがもし僕じゃなくてゆうただったら絶叫しながら部屋から転げ出るんだろうなーって思ってた
中三の時、塾が終わって帰る支度をしていたらいきなりゆうたが僕を指差して「ぎゃアー！！！！」って叫んだ時の事は今でもよく覚えている
僕の肩に蛾がとまってただけなんだけど、ゆうたが余りにも鬼気迫る声で叫ぶから背後に血まみれの青坊主みたいなのがよだれを垂らして立ってるんじゃないかと思って凄く怖かったんだよ
高校を卒業してから引越し先を選ぶ時に下見した物件の一つに部屋は綺麗だけど廊下の壁が端から端まで虫虫虫っていうマンションがあったなーそう言えば
何で虫の話してんだ
この辺でやめておかないと虫好きだと思われてしまうかも知れない
決してそんな事は無いぞ
毛虫潰したりとかもう絶対出来ない
うぇ