きょうのゆめ

カラオケ店のバイトに受かったら店の支配人がマンションの管理人だった
店員に「暇潰しにどうぞ」と言われて分厚い本を渡された
本は表紙が白くてページをめくるとカタカナ語がびっしりと羅列されていた
店では一人ひとりに更衣室が与えられていて外から見るとトイレの個室にしか見えない
更衣室は名字の五十音順に並んでいた
いつの間にか学校の給食時間のように大勢で複数のテーブルを囲んでいた
テーブルクロスは白い
でかいオムレツが大量に余ってて雛壇みたいな横長の五壇くらいの壇にどこまでも並んでいた
食べようと思って壇に上がりトングで皿に移そうとしたらぐしゃぐしゃに崩れて背後でドサッと誰かが倒れる音がした
振り返ると奥の席で誰かが倒れているのが見えた
周囲の人間は全員こちらに注目していて倒れた人間には見向きもしなかった
誰かが「魚無い」と言ったので壇をよく見たらプラスチックで出来た網のトレーが二つ乱雑に置かれていて中に煮魚がいくつか入っていた
何で一つのトレーにまとめないんだろうと思いながら各テーブルに煮魚を配り歩いた
一番最後のテーブルに中学の時不登校だった男子Mが俯いていた
Mの席だけ水草が生えていた
僕は何だかわからない細いもの(水草だったのかも)を自分の指に巻き付けて「ほらこれ楽しいよーちょっと指がひりひりしてヤバいけど」とMに話し掛けた
Mも自分の指に細いものを巻き付けて「わー楽しいねー」と言ったが顔も声も無表情のままだった

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